« 2005年05月 | メイン | 2005年07月 »
2005年06月14日
与論
梅雨の合間を縫うように、サクッと与論へ遠征。
2005.6.11 RNJ JA8717
素敵すぎる青空。ベルビア持ってきゃよかったよ。
8月からいよいよ2便中1便がQ400化する与論線。
どうも秋以降のYS運行が怪しくなってきたので、急遽決行することに。
飛んでいるうちに、どうしても押さえておきたい最長路線。
一度は見ておきたい、あの兼母海岸へのアプローチ。
とはいえ、何しろ正規料金は高すぎだし、バーゲンもバースデーも
設定が無いとなれば、残された道はマイル割しかない訳でして。
それも6月いっぱいで終了だし。(秋になったらまた再開?)
例によって一泊二日の強行軍。
で、雨の鹿児島空港。
いつのまにかすっかり数が増えた、ふんぞり返る赤い尾翼の
向こうに見えるYSは4機。ドアを開けて準備中らしくしてるのは
JA8766と8788。たぶん、今日のお供はこのうちのどちらか。
あいにくの天気だが、種子屋久方面の天候はさらによろしくないらしく、
天候調査云々のアナウンスがひっきりなし。
・・・なんか、鹿児島に来るといつも天気が悪いような。
チェックインを済ませ、例の畳敷き待合室(笑)で昼食を取りつつ
様子を見る。福岡から飛んできたらしいJA8768が折り返して
出発していく。種子島便は欠航となり、それまでごったがえしてた
畳待合室がとたんに静かになる。何となく不安。
待合室から離島便スポット方面を見る。来年の今頃はもう
SAABとQ400ばっかりになってんだろうなぁ。
程なくして与論行きの案内が流れ、階段下のバスに乗せられる。
場内バスは8766も8788の前もつぃーっと通り過ぎ、一番奥の、
さらに滑走路側の15Rスポットへ到着。
待っていたのは、なななな何とJA8717!あの名機ワンセブン!
今回の与論行きは大当たりだ!
天気悪いけど(笑)
JA8717こと2092号機は、1969年生まれの36歳。
最古参機の彼女は、かつてJAL塗装を経験したり、国際線を
飛んだりした異色の経歴の持ち主。世界一のフライトタイムと
サイクルを誇るタイトルホルダー。凄い奴だ。
機内アナウンスに耳を傾ける。この便の機長は
本村キャプテンとのこと。どっかで聞いたような名前・・・ああ、
雑誌やテレビでよくお見かけする、あの方だ。
飛行時間が2万時間を超える、グレートキャプテン。
これまた奇遇な。というより、本村CAPの17で与論行き。
この組み合わせって、凄いかも。
こちらもラスト・ラン目前のSR、JA8157をお見送りして
鹿児島空港を離陸。案の定、ルート上ほとんど下界は雲で
何も見えない状態。でもまぁ、それは仕方ないわけで。
配られる絵葉書がいつになく豪華な6枚組だったり、JACでは
めずらしく飲み物が出たりで楽しく機内の時間を過ごす。
しかも、何と言っても、今乗っているのは8717なのだ。
雲中飛行も沖永良部を過ぎたあたりから下界が見え始め、
到着が近いことを伺わせる。が、座っている1Aの席からは
与論の島影はいつまで経っても確認できず・・・ということは、
南側から回り込んでのR/W14アプローチ??期待が高まる。
その期待どおり、機は島の南から西側へゆるやかに右旋回して
飛び続け、飛び続け、空港は遥か後方に・・・?。このまま島を
一周してしまうの?と思わせるくらい飛んだあたりで、くるりと
ターン。下を見れば、おおっ!素晴らしいコーラル・リーフ!
左右どの座席からも百合が浜が見える大サービスなファイナル、
さすが本村キャプテン!
やがて機はプリシアリゾートを下手に見つつ、R/W14に着陸。
鹿児島の雨はどこへやら、青空が出ている。もう夏の空だ。
ターミナルビル周辺は撮影スポットが無さそうなので、14側の
滑走路脇まで徒歩移動し、帰りの8717を見送る。
何も予定を立てていなかったので、とりあえずレンタカー屋に
電話を入れ、足を確保。百合が浜経由で茶花の宿に入り、居酒屋。
ブツ切りの刺身と、もずく、豚味噌。黒糖焼酎はあまり飲んだこと
無かったけど、なみなみ注がれた有泉ロックの美味しいこと。
少し深酒してしまいました。
・・
翌日。兼母海岸に向かう前に、まず空港。売店でおみやげを物色
していると、沖永良部から飛んできたSAABのコパイが試食の黒糖を
つまみつつ売店のおばちゃんと談笑中。うーんローカル色全開ですな。
何となくコパイ氏の話に耳を傾けると、なにやら天候の話題。ふと
カウンターのほうに目をやると、いつのまにか鹿児島便に欠航の文字。
・・・欠航?
って事は、帰りの便は飛んで来ないって事っすか?ええそうです、と
気の毒顔のグラホの方。中島みゆきの唄が一瞬脳裏をよぎる。
ええと、落ち着いて。
翌日は仕事があるので、今日中に帰る必要がある。
まずRACのDHC8で那覇へ飛び、ANAの鹿児島行き最終に
乗り継げば帰れるらしい。トボトボとシーサーのQ100に向かう。
兼母の浜で待ちかまえるはずのYSは、あろう事か南国ムード
バリバリで下品なエンジン音の飛行機に化けてしまった。
夢見ていた奄美群島~沖縄縦断ルートが期せずして実現する
ことに。ついでに手痛い追加出費も・・・とほほ。