2008年05月02日

第三の人生へ

長崎港に浮かぶ大雪丸にとうとう動きがありました。
ホテルとしての役目を終えてから、すでに二年半の月日が
経ってしまいました・・・。

何度か売却話が出たこともあったようですが、結局は何も
決まらないまま静かに佇んでいた大雪丸。中国に嫁ぐことが
決まったそうで、今朝福建省へ向けて旅立ったそうです。

国内で残すことが出来なかったのは残念ですが、解体の危機を
逃れる事が出来たのは幸運だと思います。再びホテルシップとして
使われる事になるそうですが、向こうでも大事にされることを
願わずにはいられません。

(なお、出典元は地元テレビが昨日放送したローカルニュースです。
現在のところ、ネット上には関連するソースは見あたりません。)

(5/3追記)
長崎新聞に記事が掲載されました。
長崎のホテル船「ヴィクトリア」が中国の船会社に売却
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20080503/10.shtml

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2008.5.2

投稿者 ji6opt : 22:28 | コメント (5)

2008年03月16日

大雪丸近況

三ヶ月ぶりに大雪丸を偵察してきました。
ホテルとしての営業が終わってから2年が過ぎました。
いまもなお、なすすべもなく、静かに港に佇んでいます。

外観、周辺共に特に変化はないようでした。

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2008.3.16 (敷地外から撮影)

投稿者 ji6opt : 23:58 | コメント (0)

2007年12月02日

大雪丸近況

久しぶりに大雪丸を偵察に行きました。
ホテルシップ・ヴィクトリアとしての営業を終えてから
もうすぐ2年になります。あっという間。

この2年の間、売却先が決まりそうな話が出た時期も
ありましたが、いい方向に話が進まなかったようで、
結局今もこんな感じで静かに長崎港に浮かんでいます。
外観に変化がないのが唯一の救いです。


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2007.12.2 (敷地外から撮影)

そうそう、いつのまにかこんな所からリンクしていただいてました。

語りつぐ青函連絡船の世紀
http://www.renrakusen.com/

「近所に大雪丸がいる」という以外に青函連絡船には何の縁も
ないんでなんだか恐縮です。とりあえず、もすこしこまめに偵察に
行こうと思ってます(汗)。

投稿者 ji6opt : 23:53 | コメント (3)

2007年05月26日

大雪丸近況

ずいぶん間があいてしまいました。
長崎港に浮かぶ大雪丸の姿です。約半年ぶり。

船の姿は毎日のように確認しているのですが、近くに
行くのは久しぶり。新しく出来た某ディーラーの駐車場と
大雪丸の間はフェンスで仕切られ、立ち入りが出来ない
ようになっています。

幸い、船の外観は一昨年のホテル閉館以来ほとんど
変わっておらず、それが唯一の救いといった感じでしょうか。
でも、先月長崎港で開催された「長崎帆船まつり」の期間中は
華やかな日本丸や海王丸たちと、大雪丸の寂しげな姿が
対照的で何だか悲しかったです。

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2007.5.24(隣接レストラン駐車場より)

投稿者 ji6opt : 01:38 | コメント (2)

2006年12月21日

1年後の大雪丸

元青函連絡船の大雪丸です。

ホテルシップ・ヴィクトリアとして営業を終了してから
今日で1年が経過しました。あっという間ですね。

今も長崎港に係留されていますが、さすがにもうホテルとして
営業していた頃の面影はなく、陸地側では以前から工事が
進められている某自動車販売会社の建物が着々と出来つつ
あります。表通りからはこんな状態で、もう船が見えなくなって
しまいました。隣にあるレストランの駐車場からその姿を撮影。

船の外観に変化がないのが唯一の救いですが、一体この先
どうなってしまうんでしょうか。

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2006.12.21(隣接レストラン駐車場より)

投稿者 ji6opt : 23:45 | コメント (3)

2006年11月09日

秋の大雪丸近況

長崎港に係留され続ける大雪丸です。
昨年12月、ホテルとしての営業を終了からもうすぐ一年に
なろうとしています。

もうメディアにも取り上げられなくなってしまいましたが、
周辺の土地は自動車販売会社が購入したらしく、ここは
おそらく車の展示場になるものと思われます。ホテル時代の
ゲートや建物は全て撤去され、更地になっています。

引いて撮るとこんな感じです。

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2006.10.31(敷地外から撮影)

投稿者 ji6opt : 20:09 | コメント (4)

2006年08月26日

大雪丸近況

もう夏も終わりですが。。最近の大雪丸です。

既に報道されていますが、現在の所有会社がすすめていた
海外への売却話は全部破談になったそうで、もう採算は考えず
資料館などとして活用してくれる所を探しているらしいです。

船はといえば、展示していたスクリューが撤去された以外は
相変わらず変わりないように見えます。ただ、周辺の土地は
売却されたせいか、何か工事が始まっているようです。
船への入口だったタラップも撤去され、もうここでホテルとして
営業する事は不可能になってしまいました。

再び解体の危機。見守ることしか出来ないのがつらいです。

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2006.8.24

投稿者 ji6opt : 22:18 | コメント (0)

2006年06月18日

大雪丸近況報告

本日の大雪丸です。
ホテルシップ・ヴィクトリアの閉鎖からもうすぐ半年。
何だかあっという間ですね。

最近はメディアに取り上げられることもほとんど無くなり、
パタリと動きが止まってしまったような感じです。
大雪丸自体は船も周辺もほとんど変わりなく、静かに
長崎港に浮かんでいます。

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2006.6.18(敷地外から撮影)

投稿者 ji6opt : 23:41 | コメント (1)

2006年04月16日

春の大雪丸近況

長崎港に浮かぶ本日の大雪丸。
廃業してからもうすぐ4ヶ月経ちます。早いですね。

船上ホテルとしての存続が危ぶまれていた大雪丸ですが、
ここにきてようやく動きがありました。

元青函連絡船「大雪丸」 解体危機免れた 船上ホテルとして延命へ
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060409&j=0025&k=200604098506

まだ売買会社が引き取った段階のようで、転売先が決まって
いるのかどうか、それは国内なのか海外なのか、気になる
事ばかりですが、願わくば日本で再びホテルとして活躍して
もらいたいです。

そして今度は、ソ○ーレのように見捨てたりしない会社に
引き取ってもらえますように。

(4/18追記)
長崎新聞の記事より。あまり楽観視はできないようです。

閉鎖の船ホテル「ヴィクトリア」引受先決まらず
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/index.html#05

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2006.4.16(敷地外から撮影)

投稿者 ji6opt : 23:26 | コメント (0)

2006年03月05日

大雪丸近況

ホテルの営業終了から2ヶ月が過ぎました。
最近の大雪丸です。

外観には特に変化ありませんが、船の周辺に立ち入りが
出来ないように新たに仕切が出来ていました。
ヴィクトリアのロゴが入った作業着姿の方が見えたので
話を伺ったところ、不定期ながらも船体の保守点検作業は
続けられているそうです。

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2006.3.4

投稿者 ji6opt : 02:01 | コメント (2)

2006年01月16日

大雪丸近況

昨年の12月21日で営業を終了してしまった
長崎港に浮かぶ大雪丸、ホテルシップヴィクトリア。
もうすぐ一ヶ月経ちますので、偵察してきました。

人の気配は皆無でしたが、今のところ外観に変化は
無いようです。閉ざされた入口にはこんな張り紙
中を覗くと、青函関連の展示品も含めほとんどの備品は
運び出され、閑散とした状態になっていました。

今後の動向が気になります。

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2006.1.15

投稿者 ji6opt : 01:26 | コメント (0)

2005年12月20日

ホテルシップヴィクトリア

元青函連絡船で、長崎港で余生を過ごしている
ホテルシップ・ヴィクトリアこと「大雪丸」が本日で営業を
終了しました。

jpbi_top.jpg
2005.12.19


大雪丸は、2代目津軽丸型連絡船として昭和40年に就航。
摩周丸、八甲田丸、羊蹄丸らの僚船とともに昭和63年の
青函連絡船廃止まで(厳密に言うと大雪丸は一足早い
引退だったが)活躍した、とても由緒ある船体です。

ほかの船たちがメモリアルシップとして地元で保存されたり、
海外に売却されていくなか、大雪丸は「東京ホテルシップ」という
会社に引き取られ、千葉県浦安で海上ホテルとして営業するべく
船内の改造が行われました。しかし、計画は頓挫。
引き取り手もなく、長い間横浜のドックに係留され続けます。

そして平成8年。長崎のある企業がこの船を買収しました。
この会社の社長はホテルの船を持つのが夢だったそうで、
大雪丸は長崎港で「ホテルシップ・ヴィクトリア」として第二の
人生をスタートさせます。長崎の街並みは造船所や異国の
雰囲気が函館と良く似ており、外観が変わったとはいえ、
大雪丸は長崎の風景のなかにすっかり溶け込んでいました。

しかし平成16年、大雪丸を取り巻く状況が大きく変わり始めます。
船を所有していた親会社が経営破綻、ホテルは売却されて
しまうことになりました。運良く、外資系の企業が引き取って
くれたのですが、この会社はわずか1年という短い期間で
ヴィクトリアの廃業を決定させてしまいます。

jpbi_3.jpg

廃業の理由は、海底に土砂が堆積し居住性が悪くなったため
・・・と報道されています。しかし、もともと船に宿泊していると
いうのは分かっている事だし、営業を断念するほどクレームが
付くとは思えません。かつての青函航路ならいざ知らず、静かな
湾内の、それも潮の満ち引きから来る垂直移動だけな訳ですから。

実は、定期的に海底の土砂を取り除く必要があるのはホテルの
開業時から分かっていた話なんだそうです。年月が経ったら船を
ドックに入れ、海底をしゅんせつして船体の補修作業もおこなう。
元の所有会社はたぶん計画していたんだろうけど、その時期が
くる前に会社が破綻してしまった。引き取った企業は船に愛着
なんかないだろうし、ましてや歴史的遺産としての価値なんか
見いだすはずもない。大規模なメンテの費用対効果を考えれば、
そんな面倒な施設はさっさと捨ててしまおう、というのが本当の
理由ではないかと思われます。

最初から捨てるつもりだったのかどうかは分かりませんが、
経営が変わっても、ヴィクトリアの「イマイチ感」は変わらなかった
ような気がします。安くない料金設定、利用しにくい飲食施設、
そして宣伝不足。現場の方々は努力されていたのでしょうが、
ただでさえ供給過剰の長崎のホテル業界、老舗旅館やホテルが
次々と廃業していく中、生き残っていくのはやはり厳しかったん
だと思います。

加えて、これは少々反省の意味も込めてですが・・・。
私たち長崎市民もこの船に少し冷たかった気がします。地元と
結びつきのない青函連絡船にいまいちピンと来ないのは仕方
ないにしても、もっとこの船を応援してあげればよかった。
ホテルの経営が危ないのであれば、例えば行政が動いて、
ここ数年大々的に行われてきた長崎港の整備事業の中に
組み込んで展示施設として活用するとか、考えられる策は
色々あったと思うのですが・・・。


大雪丸は商社を通して既に買い手が付いており、来月一杯で
今の会社の管理を離れ、新天地へ向かうことになるそうです。
出来れば国内で余生を過ごして欲しいけど、もしかしたらもう
会えないような遠い所へ旅立ってしまうかも知れません。

10年前、スクラップ寸前で奇跡の復活を遂げた幸運の船。
第3の人生もどうか、幸せでありますように。

jpbi_2.jpg
2005.12.19

投稿者 ji6opt : 22:45 | コメント (0)