2006年08月07日
その日の朝が来ると・・・
今年で最後になる「夏 長崎から」。
天気に恵まれた、熱い暑い稲佐山の夜でした。
すっかり長崎の夏の風物詩になっているこのイベント。
私は毎年通い詰めるほどのファンではないのですが、
以前勤めていた会社がこのコンサートに関係していたので、
ほんのちょっとだけですが、関わっていた時期がありました。
役得でバックステージに入ったこともありますし、さだまさし氏
本人と接する機会も何度かありました。
そんな毎年恒例の当たり前だった「夏 長崎から」が、とうとう
最後を迎えました。当日は日曜日だったこともあってか、
いつもよりめちゃくちゃ早いペースで席が埋まってしまい、
出遅れた私は芝生の外のスペースで立ち見となりました。
いつものように「長崎小夜曲」で始まり、佐田玲子やゲストの
ライブが進んでいきます。しかし、去年までの「夏 長崎から」とは
違うシーンがひとつだけありました。
「ちょっとだけでいいから、あなたの大切なひとの笑顔を思い出してください」
「その大切なひとの笑顔を守るにはどうすればいいか考えてください」
今年初めて、もうひとつ、さだ氏の「お願い」が加わってしまいました。
「考えるだけではダメです。行動してください」
語り口はあくまで優しいのですが、この3つめのお願いは、
明らかに地元の長崎市民に向けられた言葉に聞こえました。
20年間やってきて、蒔いた種はいろんな所で芽を出しつつあるけど、
地元長崎での反応がやっぱり薄い。それに対するさださんなりの、
とっても遠回しな批判だったのではないでしょうか。
いいかげん、自分たちも何か行動に移さないとね。。。
アンコールの「遙かなるクリスマス」、あんなに力強く歌う
さだまさしを初めて見ました。とても暑かったのに、そのときだけ
冷気を感じたのは、会場の雪のせいだけではないと思います。
そして「夏 長崎から」20年の最後を飾ったのは「天然色の化石」。
もしかしたらそうじゃないかな、と思っていましたが、この曲を
最後に選んでくれたのが嬉しかったです。
来年の8月9日は広島に行くことは出来ないけど、この稲佐山の
空気は決して忘れないようにしたいと思います。
投稿者 ji6opt : 23:25